傾斜に応じたアプローチショットのコツ

注意

左足下がりからのアプローチ

難しいライに打ち込んでしまった・・・
よくあるケースはグリーンオーバーして向こう土手の斜面にボールが止まった場合などです。
ボールとピンまでの間にバンカーがあれば月1ゴルファーは直接ピンを狙ってはいけません。ここは奇跡を望む所ではありません。

 

たった1打で済むのですからバンカー横へ確実にレイアップすることです。

幸いにバンカーなどの障害物が無い場合には

● 右足をバックスイングの邪魔にならないくらい後ろに引く(クローズスタンス)
● ボールが右足寄りになるようにスタンス。
● グリップはシャフトギリギリくらいまで短く持つ。
● 使用クラブは飛距離を必要としないのですからウェッジを使いましょう。
● 一番大事はスイングを傾斜なりに振ること。
  当然にフォローは低くなりますがインパクトを緩めてはいけません。

 

注意

打ち出したボールは上がりませんしスピンもかかりませんからグリーンに直接落ちたら転が大きいと思ってください。

グリーンエッジやラフに1〜2クッションせないとボールは止め難いです。
グリーンン手前のラフに捕まったりエッジで止まってしまってもOK!

 

左足上がりからのアプローチ

ショット自体は難しいものではありませんが大叩きすることが多い状況ではあります。
よくあるケースは砲台グリーンを狙ったものがショートした場合ですが傾斜の途中からショットして届かず、再度左足上がりのアプローチが残ってしまうこともあります。左足上がりで考えなければならないことはダフリと距離感対策でしょう。

 

左足上がりのポイントは、

● ボール位置を通常より右足寄りに置く。
● 体重配分は傾斜に応じて右足体重になる。そして傾斜に対しては左足を曲
  げて肩を平行にします。
● アドレスが崩れるようなスイングはダメ、コンパクトスイングに。
● フォローは無理に取らなくても良い、ボールに当てたら終わりでもOK.
● クラブ選択で、ピンの根元が見えるなら通常より強くヒットする位でも良い
  が根元が見えない程の打上げ傾斜であれば1〜2番手大き目のクラブを考
  える必要があります。

 

注意

左足上がりはボールが左にヒッカケ易いので狙い目はピンの右サイドにします。

ロフトが大きいウェッジやクラブを振り切ると左に切れる度合いが大きくなります。
アドレスではボールの真上か左サイドを見るようにしてください。
ボールの右サイドを見るようなアドレスをするとダフル危険性が高くなります。

 

つま先下がりからのアプローチ

右利きのゴルファーだったら第2打をフェアウェイ左サイドの土手に外した場合に多いケースです。
必然的につま先下がりのアプローチになりますが、このショットを苦手とするゴルファーは多いですね。

 

100切りゴルファーでもこの方法ならできます。

● 通常よりスタンスを広く取り、傾斜が急であるほどガニ股に近くなるように
  アドレスをします。
● 膝を曲げて通常と変わらないくらいの前傾姿勢にします。
● ボール位置は右足寄りにする。
● ショットは体重移動はせずに手打ちにします。よって飛距離は通常より出ま
  せから1〜2番手上げます。

 

注意

手打ちにと、フォローを腰の辺りまでにすることで狙った方向に打ち出すことができます。

絶対やってはいけないことはスイング中に両膝の高さを変えること。膝が伸びたら間違いなくミスがでます。

 

つま先上がりからのアプローチ

ハンディキャップが多いゴルファーには、よくある事ではないでしょうか。
ティショットの飛距離が出てもスライスすると、この状況に陥りますからね。

 

スタンスを取ってボールの位置が膝より高く、グリーンまでの距離が150ヤード以上残っていたらレイアップして安全策をとりましょう。
直接グリーンを狙うには実力からすると危険です。

 

つま先上がりのポイントは、

● 傾斜に合わせてグリップを短く握り、ボールとの距離を測ります。
● ボール位置はスタンスの中央にし、つま先重心にします。
● スイングは手打ちで体重移動はしない。インパクトしたら終わりフォロー
  スルーを取る必要はありません。
● ロフトがあるクラブになればなるほど左に飛び易いので目標より右方向に打
  ち出しましょう。

 

注意

傾斜が大きければ大きいほどボールが左方向に飛び出します。ウェッジよりもミドルアイアンのハーフショットの方が曲りを抑えられます。基本的な考え方は無理をしないことです。

 

 

次は、傾斜ではありませんが林などに打ち込むと困ることです。

 

ベアグラウンド(裸地)からのアプローチ

グリーンを狙ったボールがグリーン周りの林の中に入ってしまった。あるいは、芝の生育状態が悪い所にボールがあるなどです。
ベアグラウンドの難しさは芝の上にあるボールのように浮いていないことです。この場合、ボールの下へクラブヘッドをキッチリ入れる精度が要求されます。

 

月1ゴルファーには難易度がとっても高いアプローチショットになります。

 

ベアグラウンド対策としては、

できるだけ簡単にするために距離は短くても8番アイアン以上のロフトがないクラブを使いましょう。
ウェッジだとソール幅が大きいために地面に跳ねられる危険があるからです。

 

コツは上から打ち込まずに払うようにボールの横をヒットします。
打ち込むことは厳禁ですよ。

 

スイングのポイントは、
● ボールは右足前に置き、ハンドファーストに構えます。
● 短い距離であっても体の回転を使ったコンパクトなスイングをします。
● グリップは短く握ります。

 

注意

ボールとピンの間に障害物があってウェッジを使わざるを得なくても考えなければいけないポイントは同じです。

 

ゴルフはコツを会得すると劇的に上手くなることがあります。
あなたの周りにも自分と同じような100前後のスコアだたのに突然スコアが良くなった人はいませんか?

 

大方の人はアプローチか、パットが上手くなった人です。

 

バンカーショットのコツ